9日目 in ブータン(ティンプー → パロ)
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最終日は飛行機に乗るだけだから、この日が実質のブータン旅行最終日。
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これまでで一番の早起きの朝。確か5:30。
前日に伝えていたとは言え、レストランにも厨房にも人影全くなし。
しばらくウロウロ人を捜すと、廊下で料理人らしき人を発見して『すぐ作れるモノだけでいいから』と頼んだところ、やっぱり真面目なブータン人、急ぎながらもちゃんとしたアサゴハンを用意してくれた。


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泊まってた"ホテル・ペリン"はこんな感じの建物。




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早起きして向かうのは、ブータン旅行でのハイライトでもある"タクツァン僧院"。
首都"ティンプー"を出発して、"タクツァン僧院"のある"パロ"までは車で一時間ちょっと。




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no,23《"タクツァン僧院"》

   創建:17世紀後半
   標高:3120m
   @パロ近郊の山の中腹(西部ブータン)

ブータン人にとっての最高の聖地"タクツァン僧院"は500mの絶壁の中に建てられている。
ブータンに仏教を広めた"パドマサンババ(グル・リンポチェ)"が8世紀に瞑想をした地として重要な聖地になったそう。

ブータンに行きたいと思って、ガイドブックやら雑誌やらを調べだしたところ、どんな本にも必ず一番のメインとして扱っていたのが、この"タクツァン僧院"。
今回の旅行手配で、旅行代理店に注文した唯一の場所。


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山登りのスタート地点。
ガイドの"ジミーさん"も、先日の"トンサ・ゾンまでのプチトレッキング"とは違い、ちゃんとしたトレッキングブーツに履き替える。
登りのみ馬に乗ることも出来るみたいだけど、さすがにこの時点ではそんなことはしたいとも思わなかった。


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望遠をマックス伸ばしても目的地は随分と遠い。
そしてどうやってあんな岸壁の場所まで行くんだろうか?


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いざ、結果的に果てしなくツライことになる山登りがスタート。


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景色を撮りながら気持ちよく山登り、なんていうのは驚くほど短い時間だった。
登りだしてから10分もするともうハーハー。信じられないくらい心臓のバクバクが止まらない。
部活をやってるころから人一倍体力のなかった僕。仕方があるまい。。
早くも馬が恋しくなった。


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ヤバい、遠すぎる。。。
一般的には片道2時強と言われる道のり。いったいどれだけかかることやら。


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ただただひたすら足場の悪い地面だけを見ながらの一時間半。
『すぐそこにレストハウスがあるからお茶を飲みましょう』と"ジミーさん"のなんとも有り難いお誘い。
久しぶりに周りの景色を見ると、随分高いところまで登ってきたのが分かる。


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これまでの人生でもかなりトップレベルで美味しいと感じれる紅茶とクッキーだった。
このレストハウスは"タクツァン僧院"を望む絶好の展望台にもなっていて、お年寄りの旅行者はここまでを目的地としている人も多いらしい。
が、体力的には完全に中年といえど、まだまだ34歳。ここで引き返すわけにはいかないし、どうあってもあそこまで辿り着きたかった。


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レストハウスから"僧院"までは、一度下りながら山を回り込み、そして再度登らなきゃならない。
この高さまで登ってきたのに、なんてモッタイナイ。
でも多少でも下っていると不思議と辛くない。


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随分と近くまでやってきた。
あとはもう一息、岸壁の階段を下り、最後の石段を登れば到着。


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直前にはずーっと下まで落ちていく滝がある。




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遂に、着いた。
着いたら着いたで、『いやー長かったー』なんて思うこともなく、やたらと元気。
早く中に入りたいのに、入り口でカメラを預けなきゃならなかったりと煩わしい手続きがある。


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建物は完全に岩と一体化している。


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残念なことに、ここでも勿論内部の撮影は不可。
そして外観だけでもと何枚も写真を撮るも、あまりに崖ギリギリに建っているためろくな写真が撮れなかった。

で、内部はというと、第一印象が横浜の"ラーメン博物館"。
何がそう感じたんだろうかと考えてみたところ、外周の建物に囲まれていて内部の通路はかなり薄暗い雰囲気で、さらに上下のレベル差がかなりあり多少複雑な立体的な造り。
"ラーメン博物館"ってそんなんじゃなかったっけ?

旅行者が入れる部屋はこれまたかなり限られていて、わずか2〜3部屋。
でも何だか特別なトコロって感じはある。
参拝しているブータン人もお祈りにどこか力が入ってるように感じた。
このお寺ではこれまでには無かった、お守りを売ってくれるサービスがある。
旅行はじめ"ジミーさん"に、『ブータンでお守りを買いたいんだけど、どこで手に入るかな?』と相談したところ、『それなら"タクツァン僧院"のが一番いいですよ』と教えてくれていた。
モノとしてはどこのお土産物屋さんでも売っているようなチープさはあるものの、間違いなく特別な効果はあるはず。


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あまり長いすべき場所では無いような感じがあって、帰りのことを考えると一気に憂鬱になりながらもブータンで最も重要とされる"タクツァン僧院"をあとにした。




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で、憂鬱な帰り道がスタート。
下りなだけに登りのような息の辛さはないが、十分過ぎる体の疲れがある。


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レストハウスの辺りまで戻ってくると、遅いオレのペースにわざわざ合わせて一緒に登ってくれていたおばちゃんが土産物屋をだしていた。


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結局登りに3時間弱、下りに2時間強のトータル5時間程の山登り。
歩いてる最中は『ホントに辛い、止められるものなら是非とも今すぐ中止したい』と思っていたものの、終わってみると去年の京都の"伏見稲荷大社"の山登り同様に、『ホントに来てよかった』と感じられた。




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"パロの"町に戻り、グッタリ状態でのヒルゴハン。
でもウマイ。




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no,24《"タ・ゾン(国立博物館)"》

   創建:17世紀
   標高:2270m
   @パロ・ゾンの上辺り(西部ブータン)

もともと監視塔であった"タ・ゾン"は現在国立博物館に転用されている。
半円を組み合わせた4〜5層のとても複雑な構造で、展示物の品数もとても多くかなり見がいのあるところ。
が、既にこの頃には山登りの疲れがピークに達していて、正直言うと『見がいがあるというか、多過ぎる』って感じだった。




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監視塔であっただけに"タ・ゾン"は山の斜面に建っていて、水田の広がる"パロ"の町を一望することができる。
山がちなブータンの地形の中で、"パロ"は平地に恵まれた米どころ。
地形としての景色は"ティンプー"に似ている気がするけど、圧倒的に建物の数が違い、その全ての建物を水田に取り替えたような穏やかな雰囲気が漂う町。
この場所に立っていた間、"音"って全くといっていい程聞こえなかった気がする。


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"タ・ゾン"のすぐ下には"パロ・ゾン"がある。
これから向かうんだけど、見たい半分、ホテルに早く行きたい。




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no,25《"パロ・ゾン"》

   創建:17世紀
   標高:2270m
   @町から歩いても結構すぐ(西部ブータン)

"ゾン"は防衛に有利な険しい斜面に突き出した尾根などに建てられるのが一般的ではあるが、この"パロ・ゾン"はほぼ正方形で均整のとれたスタイル。


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改めて写真を選ぼうとしても、ここでは明らかに写真の数が少ない。
さらに内部を見た記憶が全くない。
やっぱり疲れてたんだなー




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"ゾン"を外から眺めながら、町まで散歩。
するとドイツ人が二人だけで歩いていた。
観光地としては普通のことなんだけど、ここブータンでは外国人がガイドと一緒でなくフラフラ歩いているっていうのはちょっぴり不自然で目が止まる。
最初は一言二言話していたものの、英語での会話を考えるのすらこの時は面倒くさかった。
話し相手は"ジミーさん"に任せ、写真を撮るフリをして微妙に逃げた。


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"パロ・ゾン"に向かうには、この伝統様式のキャンチレバー橋を渡るのが正式な道らしい。
この橋は"リトル・ブッダ"のロケ地にもなったらしく、そう言われると改めて観てみたくなった。




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no,26《"キチュ・ラカン"》

   創建:7〜13世紀
   標高:2270m
   @町から車で20分程(西部ブータン)

ブムタンの"ジャンパ・ラカン"と並んで、ブータンで最初の寺院とされる"キチュ・ラカン"。
言い伝えによれば、チベットを初めて統一した7世紀の"ソンツェン・ガンポ王"は、それまでチベット全域に大きな力をもっていた魔女の力を封じるため、その体の108のツボにあたる場所におのおの寺院を建立した。"キチュ・ラカン"はそのひとつで、魔女の左足を封じる場所にあるという。


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中庭にはミカンの木があって、沢山の実をつけていた。
『こんな寒いところでミカンがなるのは整地のパワーが働いているから』とブータン人がいうのもうなずける。

本堂へ入ると、海外からの多くのお坊さんが参拝していた。
顔や雰囲気からするとチベット人っぽかったけど、さすがに話しかける雰囲気ではなかった。

すると"ジミーさん"に『そこに立ってお参りしてください』と、これまでにない指示。
その指定された場所に立つと、なんと、一部分だけ床が足の形に磨り減って窪んでいた。
この窪みは、1000年以上もの間、ここへくるブータンの人々が五体投地をしてお祈りしたことによって自然とできたものだそう。
その窪みに足を合わせ、今回のブータン旅行での最後のお祈り。
この瞬間だけは疲れも忘れ、その窪みのもつ長い時間を感じて神聖な気持ちになれた気がした。




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最後の観光も終え、念願の床屋。
10日近くも髪を剃らなかったのはいつぶりだろう。
これだけ伸びると気持ちが悪くて悪くて仕方が無かった。

イスに座ると、単なる水を吹きかけ、いきなりカミソリで剃りだした。
少しは予想していたけど、最悪。
めちゃくちゃイタイ。
剃り終えた頭は、肌の皮がムケムケで、見るからにかわいそうな状態。
といっても160円。仕方が無いか。。




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no,27《""ウマ・パロ""》

   リニューアル:2004年
   標高:2270m
   @町から車で15分程(西部ブータン)

猛烈に疲れながらもブータンでの最終日が終了間近。
でも最後の夜にはまだとっておきの楽しみが残っていた。
ブータンでも有数の高級リゾートホテル"ウマ・パロ"

ブータン旅行は一日約200ドルの公定料金制のため、200ドルさえ支払えばその中にホテル代・レストラン代・ガイド代等全てが含まれている。
なのでブータンに入ってしまえば実際に現金が必要になるのは、お土産代とビール代くらいなもん。
それが長い間ブータン旅行の基本だったものの、2004年に"アマン・リゾート"が進出してからは、公定料金とは別の料金体系を設定する高級ホテルが登場しだしている。
当然"アマン"に泊まりたかったんだけど、破格の一泊14万〜。。

で、第二候補の"ウマ・パロ"に決定。


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エントランスホール。
木材を多用してブータンの温かみのある伝統的な雰囲気を残しつつも、しっかりと現代的な清潔感溢れる快適な空間。
ここでもちゃんと国王の写真は飾られている。


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チェックインのサインをする間、今そんなに貰っても食いきらないっていう量のオカシとお茶のサービス。
これまでのホテルだったら間違いなく紙につつんで持ってかえるところ、いざこういう立派なホテルだとカッコをつけてしまい無理して放置。


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部屋はシンプルながら重厚感のある家具が置かれていてとても大満足。




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ホテルでの楽しみは後にとっておいて、一旦バンゴハンを食べに再び町へ。
町へ向かう途中、さっき訪れた"パロ・ゾン"が真っ暗闇の中ライトアップされていてオドロオドロしい雰囲気を醸し出していた。




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最後の晩餐は"ジミーさん"と"カンツァさん"も一緒に3人で食べた。
"ウマ・パロ"でもさらなる追加料金を払えば奇麗なレストランでゴハンが食べれたんだけど、この日ばかりは9日間お世話になった2人と一緒に食べたかった。
シャイでな"カンツァさん"もこの日ばかりはビールを飲みながら笑顔で接してくれたのがなによりも嬉しかった。




楽しいバンゴハンも食べ終わりホテルの戻ると、まずは速攻有名だというマッサージの予約。
が、もう既にこの日は予約で一杯になり沢山あるコース全てが受付終了とのこと。。
最高にガッカリした。
山登りの最中から、『今晩はマッサージがあるから。マッサージがあるから。』と自分を励まし続けてしのいできたのに、そんな。。


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どうしてもあきらめ切れず、スパのある地下にいってもう一度受付の人に確認してみると、まー当然ながら一杯とのこと。
地下フロアーにも奇麗なラウンジがあったけど、さらっと見て退散。


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せっかくだからとホテル内を散策しようとしたものの、あまりのショックでドッと疲れがでて速攻部屋に戻った。
マッサージが出来なくっても、オレにはまだ奇麗なバスタブがあった。
が、高級ホテルにいるとはいえ、そこはブータンに違いはなかった。
熱湯が出ない。。
無理くり浸かってみるも、どうしても寒い。

結果的にホテルを最大限利用することが全然出来ないまま、いつもに比べても早めの消灯。
| 2009.12.ブータン | 23:49 | comments(2) | - |
マッサージ残念だったね。
でも素敵なホテルと素敵な旅、羨ましいな!タクツァン僧院は本物見てみたいわ!
ブータンという国が写真と文章でわかる事ができて良かった!お疲れさま☆次はどこいくの?
| あいこ | 2010/02/16 3:51 PM |

次は今のところ北欧に行こうと思ってる。
でも行けても来年かな。
旅行行けるように稼がなきゃ。
| keiichitokura | 2010/02/16 6:17 PM |

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