4日目 in ブータン(ジャカル)
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この日がクリスマス・イブだってことに気が付いたのはバンメシ時。
完全なる仏教国であるブータンでは、微塵にもクリスマスを祝う習慣はないらしい。
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この日も朝6時起きに成功したものの、昨晩入れた薪は当然燃え尽き激烈な寒さ。
部屋外に薪を取りに行き、試行錯誤するも予想以上にマキストーブって燃やすのが難しい。
そんなところにホテルの子供が通りがかり、頼んでみるとさすがに慣れたもんであっさりと暖か部屋に。




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朝の散歩に出かけてみた。
雲が多いものの、山の間から登ってくる朝日はやたらとキレイ。
しばらく歩いていると時たま家から朝の準備で出てくる人がいたり、のんびり散歩してる風の人に出会ったりと、やっとこ覚えたゾンカ語(ブータンの言葉)での『こんにちは』を連発してみた。




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ホテルに戻るとビュッフェスタイルのアサメシ。
基本的に食の細いオレとしては、食べれるだけの量を取って来れるビュッフェの方がとても気が楽。




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アサメシを食べ終え外に出ると、30分前に散歩していた時に比べ雲の量が減り、空の青さが全く変わっていた。




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no,03《"カルチュ・ダツァン"》

   @ジャカルの町から日ブ友好橋を渡ってすぐ行き当たる斜面の上(中央ブータン)

ここは"チベット人転生仏ナムケ・ニンポ師"という王室の信頼も厚いとても偉いお坊さんのお寺で、現時点でブータン最大級の寺院で400人近い学僧がいるらしい。
"ナムケ・ニンポ師"はホテル経営もしていて、ホテルの収入をたくさんの修行僧の生活費に充てているそう。


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斜面の上にあるため、"ジャカルの町"と"ジャカル・ゾン"が良く見渡せる。


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ブータンのお寺は内部は一切撮影禁止。
全てとわ言わないが、多くのお寺が素晴らしい内部の造りをしている。
高い位置にある窓から差し込む光の陰影であったり、細かいディテールと色鮮やかなペイント、さらに仏像。何度隠し撮りをしたいと思ったことか。


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ちょうどアサメシの時間らしく、いろんな所からお坊さんが集まってきた。
アサメシと言っても、お坊さんは朝はゴハンは食べないらしく、"バター茶"のみ。
"バター茶"とは、茶葉を水でよく煮たものに、塩とバターを入れたもので、日本のお茶とは全くもって別物。
チベットで飲んだ"バター茶"はお湯にバターを入れたって感じの、とても飲めた代物ではなかったけど、ブータンのは塩が入ってる分少ししょっぱく、よく言えばスープと言えなくもない。


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この辺りから、『こんにちは』『有り難う』に続き、『写真を撮ってもいいですか?』というフレーズをマスターしだした。
最終的にもこの3フレーズのみの習得にとどまったものの、これだけ発声出来ればブータンでは十分だった気がする。




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牛が道を塞いでいて通れなくなることシバシバ。




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no,04《"タムシン・ゴンパ"》

   創建:1501年
   @ジャカルの町の日ブ友好橋から車で15分程(中央ブータン)

ブータンを代表する高僧"ペマ・リンパ"が開いた多くの寺の中でも最も重要とされるお寺がここ。
ブータンのお寺は"ラカン"と付くものと"ゴンパ"と付くものがあって、厳密な違いは分からないけど、"ラカン"とは大抵様々な目的の建物が集まる複合施設となっていて、世話人である僧侶が住んでいる建物で、"ゴンパ"とは瞑想場所としての意味が強く、過去に聖人が瞑想したという由来のある場所に多いらしい。(地球の歩き方による)

これまでの旅行日記を書く際の調べごとは、大抵のことは"Wikipedia"でヒットしていたのに、ブータンのことに関してはホントに何も書かれていない。


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お寺の門をくぐると僧坊に囲まれた広い中庭があって、お坊さんがバリカンで頭を刈ってたりして何だかのんびりした雰囲気。


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本堂の入口。
内部は中央の本堂を薄暗い室内の回廊が囲む少し変わった造りになっている。
回廊の途中には、"ペマ・リンパ"が着用したと伝えられる鎖帷子が置かれていて、それを背負ってお堂の周囲を巡ると罪が消えると言われているらしく、せっかくだからわずかではある罪を消しておいた。




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"タムシン・ゴンパ"を出てから、しばらく一人で散歩。
特に観光として何がある場所ではないものの、ブラブラ散歩するにはこれ以上ないってくらい散歩しがいのある場所。




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ブムタン地方の地ビールである"レッドパンダ"を生産している"ヨゼル・ラモ・ツォンカン"というビール工場兼売店。
"レッドパンダ"って"レッサーパンダ"のことみたい。




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no,05《"ジャカル(=チャムカル)の商店街"》

   @日ブ友好橋のたもと(中央ブータン)

この商店街のある辺りが、"ブムタン県の県庁所在地ジャカル"の中心部。
といっても300m程の道の両側に商店が並んでいるだけ。


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この商店街は全体的になかなか充実した品揃え。
ブータンの男性ファッションのポイントは足もと。
国の法律で着用義務が定められている"ゴ"と呼ばれる着物を着なければならないため、オシャレをするカ所といえば靴くらいになってしまう。
現在の流行の主流は、ピカピカに磨かれた黒い革靴が一番イケテルらしい。


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店の商品なのか自分達の食料なのか分からないけど、至る所で"トウガラシ"が干されている。


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どの子供もみんな愛想が良くてかわいい。


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この親子、次の日通った時も全く同じ位置に同じような表情で座っていた。
この日常が当たり前のことだと思ったら、退屈だって思うことは無いのかもしれない。




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no,06《"ジャカル・ゾン"》

   創建:1646年
   @ジャカルの町から車で10分程(中央ブータン)

『白い鳥の城』と呼ばれていて、ブータンの他の"ゾン"に比べて華奢な雰囲気で威圧感はない。


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ゆるい坂を少し登ると"ゾン"の門がある。


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ジャカルの町全体が見渡せる。


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丘の上に建てられることが多い"ゾン"は、大抵退いて見ることが出来ず、見上げることがほとんど。さらに上に行く程建物が窄まっていくため、パースがさらにきいて圧倒的な存在感を感じる。


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内部では壁の絵柄の描き直しが行われてた。
ブータンではお寺の壁画にしろ、時を経て痛んでくると文化財としての保護を考えるのではなく、新しく描き直す例が多いらしい。


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全体的に細長い造りなだけに中庭も随分と幅が狭く、より見上げる感じになる。


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こちら側は政府側の建物だそう。


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円筒形の建物は元々防衛のために加えられた監視塔らしく、スイスの"聖ベネディクト教会"を思い出した。




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ヒルメシのために一度ホテルに戻ってきた。


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文句の付けようが無い程の良い天気。
日本とは空の青さが絶対に違うように思う。


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季節的なことも勿論あるんだろうけど、ブータンの花は大抵くたびれている。


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何でだかわからないけど、このホテルにはお坊さんが何人も出入りしている。
お坊さんといえど、こういうサングラスをかけられるとやたらと怖い。


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なんだか寂しげな背中。




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no,07《"ジャンパ・ラカン"》

   創建:627年
   @ジャカルの町から車で15分程(中央ブータン)

古代チベットの王"ソンツェン・ガンポ"により建てられたブータン最古のお寺のひとつ。
"ジャンパ・ラカン"は小さいながらもいくつもの仏塔やお堂がかたまっていて、畑の中のミニ聖地って雰囲気。


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確かにここの壁画は古そうだった。


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どこからどう見ても日本人の子供にしか見えない。
世界中で日本人に一番近い顔をしてるのがブータン人なんだろう。


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建物の外周には無数のマニ車が外壁に設置されていて、老人がいつまで回るんだろうっていうくらい手持ちのマニ車をさらに回しながら回り続けている。


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オレがお寺を見ている間、"ジミーさん"は外で近所の子供達とサッカーをして遊んでいた。
ずっと昔からの友達と遊んでるようにしか見えないんだけど、聞いてみると『今初めて知り合りあいました』と、旅行中何度も聞くことがあった。
これまでに訪れた国でも何度か経験したことがあるんだけど、こういう自然に会話の出来る環境ってホントに素晴らしいと思うし、うらやましく思う。




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no,08《"ダーツで遊ぶ人々"》

   @その辺の広場(中央ブータン)

今回のブータン旅行で一番印象に残っている光景。
使われなくなった建物の庭なのか、広場なのかわからないけど、そこに大勢の人が集まって"アーチェリーと"同じくらい人気だという"ダーツ"をしていた。
"ダーツ"といってもこれまたやたらと的は遠い。さらに矢も刺さったら死ぬんじゃないかって程のデカさ。


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"アーチェリー"と同じように、的に当たると皆輪になって歌いながら踊りだす。それもホントに楽しそうに。
その周りでは夢中で"ダーツ"を楽しんでるおっさん達の奥さんと子供が、お弁当を用意してピクニックでもしてるかのように、これまた楽しそうにダーツをしている旦那を見守っている。
最高に幸せな光景に見えて、この時点でブータンに来たことがホントに大正解だったと感じた。




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no,09《"クジェ・ラカン"》

   創建:1652年・1900年・1990年
   @ジャカルの町から車で20分程(中央ブータン)

"クジェ・ラカン"は王室が帰依している寺院で、しばしば大きな法要も開催されるお寺らしい。
ブータン人が釈迦同様に崇めている"パドマサンババ"が瞑想をしている時、岩の上に残された"パドマサンババ"の影(クジェ)が、この聖地に建てられた寺院の名の由来となったとのこと。
"パドマサンババ"って名前がすごく響きが良くて気に入った。


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この白い仏塔は3代国王の追悼仏塔。


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3棟の建物のうち、中央の建物の内部にはブータン最大級の像高10m近い"パドマサンババ像"が安置されている。ホントにバカデカかった。




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この日は随分と観光した気分でホテルに戻ってきた。
この日のバンメシにはポテトチップスみたいな薄切りのポテトがあって美味しかった。




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バンメシ後にはブータンの伝統的風呂"ドツォ"に入った。
風呂の水は壁で仕切られた隣の部屋と浴槽内で繋がっていて、隣の部屋内の水に焼けた石を入れお湯を温めるというもの。
こちら側には『HIGH』『OK』『LOW』という3つのお知らせスイッチがあって、適温になるまで隣の部屋では石を入れ続けてくれる。
ここで頑張って石を入れ続けてくれたのは、今朝マキストーブでもお世話になった"イシェ少年"。




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no,10《"ジャカルの町のBAR"》

   @ジャカルの商店街から歩いて10分程(中央ブータン)

風呂後、"ジミーさん"と"カンツァさん"と一緒に町に飲みに行くことに。
"BAR"に行くって言うからどんな店かと思ったら、コレ。
誰かの家のキッチンに遊びに来た雰囲気、というかホントにキッチン。
昼間の"ダーツ"が一番印象に残った良い光景だとすれば、ココでの時間が一番ブータンで楽しかった時間。


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一応ちゃんとしたお客さんがいるべきBARスペースはあるものの、そこにはストーブがなく、寒い時期はみんな暖かいキッチンに集まっちゃうから使ってないんだと。
一人でお店を切り盛りしているママさんは"クエンツァン・デマさん"というオレより一つ年下の女性で、明るくて話しててとっても楽しい人。


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となりの部屋には"ビリヤード台"もある。
インドタイプってことらしく、台が日本のモノより一回り大きい。


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昼間ビール工場に寄ったこともあり、せっかくだからブムタンの地ビールである"レッドパンダ"を飲んでみた。多少水っぽい感もあるが意外に美味しい。
友達の家に遊びに来て、ダラダラ酒を飲みながらテレビを観ながら話すって感じで、やたらと居心地がいい。
"ジミーさん"はTVが大好き。
ブータン人が"ゴ"や"キラ"などの着物を着なければいけないのは、公の場に出るときと仕事の時だけらしく、仕事の終わった後は皆自由な洋服を着ることが出来る。


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その居心地の良さと"デマさん"の人柄のおかげで、入れ替わり立ち代わりお客さんが来る。
彼らは"businessbhutan"という会社のジャーナリストで、明日ブムタンで行われるお祭りの取材で来ているとのこと。
外国人であるオレに対しても接しかたは皆いたって自然体で、気を使ってくれての会話って感じることもなかった。
ここでまたブータンをよりいい国だって感じれることが。
みんなに『ブータンのどんなとこが好き?』って聞いたところ、全員が全員『ブータンの全てが好き』って答えが返ってきた。
さらに『ブータン人はみんな家族みたいなもんだよ』と。
なんとも素晴らしい国民。
日本人でそう言える人ってどれだけいるだろう?
いろいろ考えさせられることが多い国。


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最後には"カンツァさん"の友達"ジャンチョさん"が来て、『もっと飲みましょー』って雰囲気になり、"アラ"っていうブータンの酒も飲んでみたりとやたらと楽しい時間だった。

ホテルに戻ってもこの日ばかりは寒さも感じず寝ることが出来た。
| 2009.12.ブータン | 02:40 | comments(2) | - |
とくちん。
二時間かけてブータン写真みたよ、
すばらしく人間らしい国だね、
| 麻衣子 | 2010/01/28 8:14 PM |

2時間?
よっぽどよく見てくれたんだね。ありがとー
人間らしい国だね。
| keiichitokura | 2010/01/28 8:20 PM |

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